強いチーム。

「思ったより強いチームになったと思う。」

田尾監督の発言です。
私も、素直にその通りと思いました。
少なくとも、オリックスバファローズよりは、人材的には格段に強いです。強いはず。
「5位と6位のチームをシャッフルしたんだから、戦力的には五分五分だろう」
そんな意見があまりに多いんですが、それでも私は、「楽天は強い説」を唱えます。



分配ドラフトで、オリックスバファローズが自由に獲得できたのは、事実上、
107人中、最初にプロテクトした「25人」だけなんです。
オリックスバファローズ分配ドラフトで最初に獲れる20名が、
1・2年目の育成段階の選手に限られていたということを考えれば、
楽天は、欲しい「40名」の人材を、ほぼ確実に獲得できたことになります。
オリックスバファローズ分配ドラフトで得た42名は、
「育成段階の1・2年目選手」「楽天にも獲ってもらえなかったたらい回し選手」
実は、そんな選手が大半を占めているんですよ。
ドラフト直後の、三木谷社長の「楽天が不利」といった趣旨の発言に、騙されちゃいけません。
明らかに、楽天が有利ですよ。
それ以外の自由契約選手の獲得や、無償トレードで獲得した選手、
新外国人、そして、通常のドラフトで獲得した選手は、
基本的に、「欲しい」選手しか手をつけていないはずです。
加えて、岩隈も結局は楽天に行くことになりました。
オリックスなんて、大半は「仕方なく、責任を持って受け入れることにした選手」なんです。
楽天が唯一不利なのは、選手の総人数が少なく、二軍とどうやって兼ね合いをつけるか、というところでしょうか。



個人的には、オリックスよりも、楽天に頑張ってもらうことが、
このたびの「合併騒動」を無駄にしないことに繋がると考えています。
これまでに、大阪近鉄ブルーウェーブが育ててきた大事な人材を、
どうか、有効活用してもらいたい。
田尾監督への願いです。