期待の若手・“これから”の選手

(※年内に14人の選手を紹介しておきたかった関係上、一昨日(29日)と昨日(30日)の日記にも、このコーナーを追記していますので、ご覧ください。)
第10回は、今が伸び盛りの、3名の若手選手を紹介します。
まずは、未来の正捕手候補・高橋浩司捕手(22歳、来季で5年目)
キャッチャーは、経験がものをいうポジション。この4年間は、ずっと二軍のサーパス神戸に帯同し、プロの試合の雰囲気を味わうこと、少しでも試合の経験を積むことに、主眼を置いてきました。試合で残す結果はまだまだ物足りませんが、能力はこの4年でぐんぐん伸びました。高校時代はホームランバッターとして有名でした。来年から楽天イーグルスでやることになりましたが、バッティングでもいい結果が残せるキャッチャーを目指して、頑張ってもらいたいです。
つぎに、バッティングだけなら一軍級・中島俊哉外野手(24歳、来季で3年目)
サーパス神戸の加藤監督が、「厳しい練習によくついてきてくれる」と絶賛するほどの、根性の持ち主。元々バッティングの素質はありましたが、練習に練習を重ねて、この2年間で、さらに打撃力がアップしました。今年は、二軍でたくさん試合に出させてもらって、10本もホームランを打ちました。打って打って打ちまくって、加藤監督の期待に応え、サーパスの優勝争いにも貢献しました。また、その打力が注目されて、一軍の試合を、6試合だけですが、経験することが出来ました。将来的には、楽天イーグルスのクリーンアップを担ってもらい、ホームランを量産して、もっと有名になって欲しいと願っています。
最後に、まだ若いのに強靭な体を持つ男・小島昌也外野手(19歳、来季で2年目)
今年入団したばかりで、プロ野球選手としての実績はほとんどありません。それもそのはず、高校を出たばかりの今季は、小島にとっては、プロの世界についていけるための体力づくりに終始したシーズンでした。強靭な背筋力をはじめとして、身体的な素材はもともと優れており、その肉体にさらに磨きをかけることが、今の小島に課せられた課題です。その成果があったのか、この1年で、バットがかなり振れるようになったそうです。楽天イーグルスでもっともっと鍛え上げて、将来は一軍の主力バッターへと成長して欲しいと思います。



この3名については、本来なら、オリックスブルーウェーブでこれからも責任を持って育成し、未来のブルーウェーブの主力選手として、貢献して欲しかった選手でした。育成段階の途中である彼らに、このたびの合併問題の責任は、一切ありません。
一方で、分配ドラフト楽天に獲得してもらえたのは、プロの選手としてやっていける能力があると、客観的にも認められた証拠でもあります。彼らには、そのことを、誇りに思ってもらいたい。そして、将来的には、東北楽天ゴールデンイーグルスの選手として、有名になって欲しいと心から願っています。
楽天イーグルスの皆さん、ファンの皆さんへ。高橋、中島、小島を、どうか大切に育ててあげてください。そして、今回の合併騒動のような悲劇を、彼らにもう二度と経験させないために、東北楽天ゴールデンイーグルスというチームを、精一杯応援していってください。
よろしくお願いします。いろんな意味で。





以上で、14名の元ブルーウェーブ戦士たちの紹介が終わりました。来年も、この連載を継続し、客観的に見たチームの魅力、選手の魅力を、少しでもわかりやすく(?)伝える事ができたらなと思っています。