即戦力ルーキーくすみんとミラクル光原

さて、久住小春さんを、さっそく、野球選手に例えてみましょう。
久住さんは、今年がデビューの年。どうしても、今年入団したルーキーに目がいってしまいます。その中で、いちばん久住さんに合致する選手として、オリックスバファローズ光原逸裕投手を、私は挙げたいと思います。
光原は、今年プロ入りしたばかりの投手ですが、大学・社会人を経ての入団ですので、プロでやっていけるだけの基礎体力は備わっており、ルーキーながら開幕一軍を勝ち取り、先発ローテの一角として、開幕から定期的に投げ続けています。まさに「即戦力」の期待に、見事に応えたと言っていいでしょう。
久住さんは、中学に入学したばかりでまだまだ若いですが、今まで歌のレッスンをしたことがないにもかかわらず、最終審査で実施されたわずかなレッスンで、見事につんく♂氏の期待に応える歌唱力を身につけました。併せて、久住さんが生まれ持った天性のリズム感。若いながらも、歌手としてこれからやっていけるだけの、基礎的な素養は、既に備わっているといえます。まさに「即戦力」として期待ができるという意味では、光原と共通するものがあるでしょう。
また、オリックスバファローズのチーム事情と、これからのモーニング娘。とでは、共通する点もいくらか見受けられます。新生バファローズは、「猛牛」カラーと「青波」カラーを継承しつつ、これから新たなチームカラーを築き上げていくチームでもあります。とくに光原は、近鉄でもブルーウェーブでもない、「オリックスバファローズ」の選手ですから、その新しいイメージの、中心的役割を担うことになるでしょう。モーニング娘。は、矢口真里石川梨華といった既存の「モーニング娘。の象徴」を失う時期にさしかかります。もちろん、今までに彼女たちが残したものは継承していくと思いますが、併せて、5月8日以降のメンバー、とくに新たにやってくる久住さんには、新しいモーニング娘。像を築き上げるための、中心的役割の期待されていると思います。
久住さん、光原選手、ともに、「新しくなったチーム(グループ)の象徴」に、これからなっていく人材である、という点では共通していると思います。
新しくなった、と言っても、世間的に見たら、まったく目新しくはないと思う。バファローズも、モーニング娘。も。しかし、「バファローズでプレーしたい」「モーニング娘。に入って活躍したい」という人材がいる限り。その灯火は、容易く衰えることはないのだ。