後浦なつみコンサートツアー2005春『トライアングルエナジー』(大阪厚生年金会館)

昼公演に参戦します。
今日お会いする方々、よろしくお願いします。



自分はもうセットリスト見ちゃってるんですけど、その中で「いびつ」というご意見もあったり。これから見る自分ですが、カラーがまったく違う3人が集うんだからそうなるだろう、と激しく納得。そんなわけで、自分も、その「いびつ」さを体現するために、新たな戦闘服をつくりました。オリックスバファローズ・神戸用の阿部真宏ユニフォーム(背番号4)を今日は着用します。あの青波チックな「Buffaloes」が胸に刻まれたアレです。この微妙さが、後浦なつみというユニットの微妙さを表現できているのではないかと。ただ大阪公演ですので「がんばろうKOBE」ワッペンはつけません。ちなみに野球観戦では当面は着ない予定。野球のときは、「元青波ファン」を証明する青波ビジターユニ(SAITOH 36)を使いますので。大阪ドーム用ユニは、美勇伝専用です。



さて、予告どおり、昼公演に参戦。
帰宅しました。
自分は2階ファミリー席・真ん中らへんでまったりと観てたんですが、だからこそ、気づいたことがありました。自分のとこからはステージ以外に1階席全体および3階席両端がよく見えたんですが、なちヲタ、亜弥ヲタ、ごちヲタが、それぞれ散在しているにもかかわらず、最初から最後まで、取り残されているお客さんが、ほとんどいないんじゃないかと思うくらい、終始会場全体が盛り上がっていました。しかも、無理して合わせようとしているわけでもなく、自然と一体になっているという印象を受けました。
自分がこの日着ていた戦闘服(Buffaloesユニ)の本拠地であるスカイマークスタジアムの、ライトスタンドと、何か共通するものを感じましたね。
あのライトスタンドには、昨年までのブルーウェーブのファン、そして、大阪近鉄バファローズのファンが混在しています。合併が決まった当初は「そんなん、絶対ありえへん!」「チームカラーがまったく違うのに、一緒にやれるわけがない」どちらのファンもそう思っていました。しかし、球団の企業努力、そして応援団の皆さんの努力によって、少なくとも自分たちのように合併してもついてきているファンにとっては、応援しやすい環境が整いました。今では、元ブルーウェーブファンも近鉄選手の応援歌を歌えますし、逆に近鉄ファンブルーウェーブ選手の応援歌を歌えます。近鉄がやっていたタオル回りも、今ではどちらのファンも楽しんでやっています(もっとも、これで「合併して良かった」と取られてしまうと心外です。あくまで自分たちは、逆境を楽しみに変える努力をしているだけなので)
後浦なつみでコンサートをやると知ったときにも、さすがに「ありえん!」「カラーが違う3人が一緒にやれるのか」と、素直に思ったものです。まあ、一定期間限りのお祭り騒ぎでいいんじゃないか、と、軽い気持ちで考えていました。
しかし。セットリストをあらかじめ知ったうえで、このたびの大阪公演を観たんですが。公演そのものの、率直な感想としては、「こんなにカラーが異なる3人を、よくここまで溶け合わせたな」という思いですね。誰かがメインで、誰かがゲスト扱い、というのではない。安倍なつみ後藤真希松浦亜弥、3人それぞれが、全ステージ通して「主役」でなくちゃいけない。そして、これはソロコンサートではない。構成全体をみたときに“3人でやった”“3人で歌った”という実績を、ある程度残さなきゃいけない。「この曲を3人でやるの?」という不満な点は少しありましたが、そもそもが、溶け合わすのが困難なはずの3人。100%満足できない部分も、出てくるのは仕方がないと思います。あれはあれで、可能な限りの、後浦なつみとしての、最高の作品だったんだと思う。
何より、3人それぞれ、他の2人と合わせてやろうとは思っていないと思う。それぞれが、自分にできることを、自分のやりたいように、やっている。だからこそ彼女たちは生き生きしているし、楽しそうにやっているように見えるし、その楽しさはこちらにも伝わってくる。それでいて、溶け合っているように見えて、かつ、それぞれのカラーは浮き上がっているから不思議です。
そんなステージの状況は、お客さんのようすにも反映されています。それぞれの戦闘服で「自分は○○ヲタです」と表明しているんですが、いざ公演が始まると、そんなの関係なく、誰が歌っているかなんて関係なく、みんなが盛り上がっている。例えばなちヲタが「ごーっちん、ヲイ!」ごちヲタが「あーやや、ヲイ!」とやってても、何ら違和感が感じられない。メロンヲタやモーヲタの皆さんが推しメン以外の子の名前をコールするのとは、持つ意味が全然違うはずなんですよ。DDもいるかも知れないですが、なっちもごっちんも亜弥も、基本的に全然違うカラーの持ち主ですから、なちヲタもごちヲタも亜弥ヲタも、基本的にはそれぞれ独立していると思います。にもかかわらず、合わせようと努力をしているわけでもないのに、客観的に見ると溶け合っている。不思議です。
そうなった原因の一つとして、今回の選曲が、みんなよく知っているシングル曲中心で、だからこそ応援しやすかったというのは、あるかも知れません。最終公演ゆえに、すでに何公演か参戦していた人もいただろうし、セットリストを知っていた人もいたと思う。日常的にハロプロメンバーのコンサートにはほとんど参戦している人も、いると思います。少なくとも、このコンサートを見に来るような人は、ほとんどの曲は知っていたと思います。そのように、お客さんみんなが楽しめるような構成上の工夫があって、実際にほとんどの人は取り残されることなく、楽しめたのだと思います。もっともこういうお金を出して観に行くコンサートは、テレビで聴けないアルバム曲が聴けるという醍醐味もあるはずで、そういう意味では物足りなさもあるのですが、それでは、確実に取り残されてしまうお客さんが出てしまうので。仕方ないでしょう。良くも悪くも「いいとこ取り」な選曲にすることで、多様なお客さんがついてこれるように配慮をすることが、今回は要求されました。よく頑張って、こんなセットリストを創り上げたと思いますよ。最初に自分が考えていた「お祭り騒ぎ」にはなったでしょう。おそらく、そういうのが狙いだと思いますから。
さて、かくいう自分は、自他ともに認める「なちヲタ」ですから、どうしてもなっち中心で見てしまいます。が、この機会に、ごっちんや亜弥ちゃんの歌が、ソロの作品も含めてたくさん聴けたのは、大きな収穫でした。以前、ブラウンライスさんもコメントしてくれたんですけど。自分は亜弥ちゃんもごっちんも嫌いではありません。だけど熱烈な推しではないし、ソロコンに行くほどには・・・・・そう思って躊躇していましたので、彼女たちの歌をたっぷり聴くいい機会にはなったと思います。
あと一つ、思ったこととしては。
これ、「ごまっとう」じゃ、できなかったでしょうね。
今回の、こういう変則的な公演が成立したのは、なっちの存在がものすごく大きいと思います。個性が強い3人の中にあって、いい意味で「息抜き」的な存在になっています。やる側にとっても、観る側にとっても。あまりに違いすぎる個性を「中和」するというか、そういう役目はあったでしょう。なっちが間にいるから、亜弥ちゃんとごっちんが対立せずにすむし、観る側も落ち着いて、安心して観ることができるのだと思います。
かと言って、なっちがリーダー格というわけでもなし。多分、なっちは2人を引っ張ろうという意識はあるんだろうけど、実際には全然そう見えない。ごっちんと亜弥ちゃんがしっかりしていて、むしろ彼女たちがなっちをうまく引っ張ってくれています。そういう頼りなさ、しっかりしてなさが際立ってこそ、なっちだよなあ!!!(笑)





そして、一つ心配していたこと。
亜弥ちゃん、あんな過密スケジュールで大丈夫か、心配していたんですけど。案の定、時折声に張りがない場面も少しありました、しかしすぐに持ち直し、トータルで観ると疲れを感じさせないパフォーマンスを魅せてくれました。まだこれからも続くんですよね・・・・・まあ頑張れ。