第2回〜後藤光尊内野手

バッティングに定評がある若手・後藤選手。今年から、外野スタンドからのコールは「ミツタカ」になります。



昨年当初は、ショートを守っていました。しかし、守備力が良い阿部真、打撃が好調な塩崎が同じポジションには控えており、守備力が劣る後藤は、ポジション争いを勝ち抜くことはできませんでした。
そんなわけで、昨年途中から三塁専任に転向しました。しかし、この三塁は、実はチームでもっともライバルが多いポジションでもありました。ブランボーや水口はもちろん、阿部・塩崎も三塁を守れます。ライバルが多過ぎて、常時試合に出場するというわけにはいきませんでした。
追い討ちをかけるように、今年から中村紀洋内野手がチームに復帰。三塁レギュラー・中村紀はもはや決定的となりました。



そこで今季から、常時試合出場が見込める二塁を守ることになりました。昨年の正二塁手・平野が、今年からセンターも守ることになったからです。
しかし、後藤の試練は今年も続くのでした。
オープン戦では、その平野が二塁を守ることも多く、また、ベテランの控え二塁手・水口も調子が良く、後藤のスタメン出場はたった5試合だけでした。
加えて、前述の阿部・塩崎も二塁を守れます。
奇しくも、二塁が、今季のオリックスでもっともライバルの多い守備位置となってしまいました。
他の内野のポジション――――一塁には清原か北川、三塁は中村、ショートは阿部で確定的。
もう、どこにも後藤の「安住の地」はないのです。



3月28日。
イーグルスの攻撃中、後藤はグラウンドに立っているのでしょうか。出場機会に注目です。