不動の“期間限定”ショートストップ

「後藤が救って」「後藤が“決めた”」
そんな、北九州球場での福岡ソフトバンクホークス戦。

９回裏。
同点。
無死満塁の場面。
カブレラのバットから、遊撃手・後藤のもとに強い打球が！
後藤は倒れこみながら捕球。
すばやく本塁に送球。判定はホースアウト！
続けて、松中のバットからも、後藤の守るところに強い打球が・・・
後藤のグラブが・・・球を弾いた！！！
球は後ろに逸れていく。
レフトに転がっていく。
三塁走者はホームイン・・・・・試合終了！

最後の松中の打席、記録は「レフトへのヒット」だった。

５回表、無死一二塁の場面。
打者・後藤は、適時三塁打による２打点を記録。ホークスのリードを２点に縮めた。
その直後の、５回裏。
一死二塁の場面で、大村のショートゴロを後藤が悪送球。記録は後藤のエラー。
ここで三塁に進塁した走者は直後、平野のボークでホームイン。失点に結びついた。

バファローズが同点に追いついたばかりの７回裏。
大村・川崎のショートゴロを、後藤が軽やかに処理。
その後も、バファローズはホークスに得点を許さない。
９回裏に後藤が打球を逸らすまでは。

開幕時点ではベンチで干され続けた男が。
今は常時、グラウンドで躍動し続けている。
大事な場面で、打席が巡ってくる。
ホークスファンが注目する場面で、後藤の守るところに打球が飛んでくる。
やはり、後藤には、スポットライトを浴びる場面がよく似合う。

一方で、正遊撃手・阿部真の球宴明けの復帰が確実になっている。
もし阿部が戻ってくれば、ショートの守備位置は、阿部が１００％守っているだろう。
そうなれば、二塁のポジションには、遊撃のライバル・塩崎が守る可能性が高い。
三塁手・中村も何とか試合出場を続けられそうな状況。

後藤も、そのことは重々わかっているだろう。

だからこそ、後藤は、今日も、そして明日も頑張り続けるのだ。
アピールするのは、今しかないのだから。
試合出場を続けられる今だからこそ、その雄姿を我らの目に焼き付けるために。

仰木監督に一度は失格の烙印を押されたはずの、
“憧れの”遊撃の守備位置で、
後藤は、これからも躍動し続ける。

後藤の「今」、最高に輝いてるよ・・・