最後の“砦”〜山口和男投手

最後の最後まで、怪我に泣かされ続けているオリックスバファローズですが。
選手の皆さん、そして監督・コーチ・スタッフの皆さんには、最後まで頑張ってもらいたい。



とうとう、ユウキ投手まで腰痛を理由に18日付で登録抹消。
ただでさえ数が少なくなっているリリーフ投手が、また一人、一軍から姿を消しました。
再登録可能な10日後は、チームはもう全日程を終えており、今季中の復帰は不可能な状況です。
とにかく早急にリリーフ投手を要する、そんな危機的なチーム状況で、
このたびは、昨日までサーパスで汗を流していた山口和男投手に、白羽の矢が立ちました。
サーパス投手陣の中で唯一、一軍の戦力として通用しそうな選手です。



逆にいえば、もう、サーパスのブルペンには、純粋に「戦力」となる投手が残っていません。
残っているのは、いわゆる経験の浅い若手ばかり。
残り試合全部、何としてでも勝ちに行かなきゃいけないチーム事情もあり、
そういう選手に経験を積ませる余裕などないのが実情です。



あくまでも、昇格させたいのは「戦力」になり得る、確実に“勝ち”を計算できるピッチャー。
だけど、いないんですよね・・・
そういう投手はみんな、怪我で今季中の一軍出場が絶望的な、そんな状況。
これ以上、一軍リリーフ陣に何かアクシデントがあっても・・・
もう、上げられるピッチャーがいないんですよ。



山口は、まさに“最後の砦”
サーパスでのピッチングは、決して、満足できるものばかりではありませんでした。
しかしながら、山口の武器は何といっても「経験」そして「実績」
ブルーウェーブが弱かった頃から、“最速”のピッチングで観客を沸かせ、
そのパワー溢れるピッチングで、ベンチを鼓舞してきました。
慣れ親しんだ一軍マウンドに復帰すれば、かつての輝きを再び放ってくれるだろう・・・・・
そう信じるしかありません。



今日のロッテ戦(千葉マリン)では、8回裏から登場していきなり2三振と、
持ち味である三振の取れるピッチングを披露し、鮮烈な今季初登板を果たしました。
その後は、残念ながら危険球退場となってしまいましたが・・・・・
山口の代わりになれる選手は、もうこれ以上はいない。



最後の最後まで“勝ち”にこだわるオリックスバファローズの、救世主になってくれると信じています。