金村のこと

今回の事件が起こってしまった背景には

  • 個人成績が良いものが、優先的に評価される
  • 数字に現れない貢献をした選手の評価がやりづらい

そこに問題点があるんじゃないかと思う。
「チームの勝利優先」
結局、口先だけのものになっていないでしょうか。





オリックスとて、他人事ではない。
たとえば、平野佳寿投手。
シーズン当初に調子が良くて、「完投」での「勝ち星」を積み重ねていきました。
やがて、平野に新人王を狙わせるために、調子の良し悪し関係なく、完投させることが多くなりました。
それが裏目に出て、登板を重ねるごとに成績は下降する一方。
新人王ととらせようという「欲」が勝ったことが、今となっては仇となりました。
個人成績を重視したことが「チームが勝つための選手起用」に繋がらず、チームの低迷の一因となりました。



そういう采配を繰り返した監督、
期待に応えるピッチングができなかった平野、
いずれにも責任はありますが。
監督や平野だけが悪いのではないと思う。
応援している私たちにも、問題はなかっただろうか。
平野が先発するたびに「今日も完投するよな、するよな?」と、意味なく期待してはいなかっただろうか。
完投できるかどうかは、あくまでゲームに流れによって決まるもの。
チームが勝つためであれば、選手のようすを見極めながら、適度に交代するのが正しい試合の進め方であり、
最初から先発完投ありきっていうのは、本当はおかしいことなんですよね。



かくいう私も、このブログで、平野の完投をさんざんネタにしてきました。
前半戦当初の完投数の多さに気づいた瞬間、これは格好のネタだ!と、意味もなく食らいついてしまいました。
しかし、平野が勝ち星から遠ざかるようになってから、
この考え方は違う!と、ネタであれ、完投を話題にしすぎるには良くないと思い始めました。



「平野といえば完投」
もっともこれを期待し、求めたのは、実は、私たちファンだったのだ。
そのような、チームの勝利を目指すことを無視した、選手個人に対する要求が、
監督や平野を苦しめることになってしまったんじゃないかと、考えています。



自分も、平野の完投をネタとして書き続けてしまったことを、今になって反省しています。



平野に限ったことではない。
自分が応援している選手に対して、間違った方向での期待、監督に対する要求を、
私たちは今年、多くやってしまったのではないだろうか。





この『沖原「裏」掲示板』というブログタイトル。
私のハンドルネーム「わたなべ」
いずれも“目立たないけど、チームに貢献している選手を応援しよう”
そういう願いが込められているはずなのに。
今年はちょっと、調子に乗ってしまいました。



目指すはあくまで「チームの勝利」
そのために、選手一人ひとりが、どんな目に見えない頑張りを見せてくれているのか。
今まで以上に、注目していく所存です。