中村勝広監督から“最後の”メッセージ

試合終了後、中村監督から、私たちバファローズファンに向けてメッセージがありました。

中村でございます。
一言、ファンの皆様方に、今シーズンのお礼とお詫びを申し上げたいと思います。
今シーズンの最終戦、こんなに多くのファンの皆様方に、お集まりいただきました。
最後まで、熱い声援をいただきまして、本当にありがとうございました。
あわせまして、全国数多くの、オリックスバファローズファンの熱いご声援・・・・・
思えば、肌寒かった3月25日の開幕戦以来、暑い日、寒い日、また、雨の中を、
本当に温かいご声援をいただきまして、ありがとうございました。
チームを代表いたしまして、心から厚く御礼を申し上げます。



今年味わった悔しさ、そして、無念な気持ちを、チーム全員が胸に刻み、
来シーズンこそ、ファンの皆様方のご期待に応えられるよう、
チームをあげて頑張っていく所存でございます。



どうぞ皆様方、来シーズンも、変わらぬ熱いご声援を賜りますよう、心からお願いを申し上げます。
本当に、ありがとうございました!

ライトスタンドのファンは、思いのほか、しっかりと中村監督の話を聴いていたと思います。
そして、思っていた以上の盛大な拍手の嵐。
その拍手に、決して悪い意味は込められていなかったと思う。
チームを、そして監督を取り巻く状況が厳しい中、
自らマイクを持って、ファンに向けてメッセージを語るというのは、かなり勇気がいることです。
下手すれば、ファンからの罵声で、メッセージどころではなくなってしまうかも知れないのだから。
しかし、監督は厳しい現実から逃げることなく、マイクに向かって話してくれた。
滞りなく、監督は語り終えることができました。
ここまで潔く対応されると、素直に労をねぎらうしかないじゃないですか。





もっともこの時点では、去就問題は一切明らかになっていなかった。
監督の決断を知ったのは、帰宅して、ネットを繋いだときだった。




中村監督へ。

怪我人があまりに多くやりにくい状況の中、最後まで辞めずに指揮をとってくれて、ありがとう。
終戦が終わるまで、去就問題の結論を表明しないでいてくれて、ありがとう。
まずはこの2点について、素直に感謝の意を表したいと思っています。
いや、感謝の気持ちしかありません。
仰木監督がああいうことになって・・・・・後任監督のなり手が誰もいない状況の中、
このやりにくいチームの指揮をとってくれたのだから。



何より、そうせざるを得なかったとはいえ、後藤を遊撃手として多く起用してくれて、ありがとう。
後藤の守備力が格段にアップしたのは、試合でたくさん使ってもらったからだと思う。
仰木監督が失格の烙印を押したはずの、遊撃手・後藤を開花させたのが、
今年最大の収穫といっても過言ではないでしょう。
当初の構想とは大きく変わってしまいましたが、
後藤の身体能力の高さに目をつけた点は、間違いではなかったし、高く評価できると思います。
遊撃手・後藤を核とした内野守備は、見ごたえがありましたし、
とにかく、今年のバファローズは、ディフェンス面も見てて面白かった!
この1点に対して、自分は強く感謝したいです。



と、とりあえずは前向きなネタばかりを列挙してみました。
苦しいときほど、楽しいことを考えなきゃ、ね。
とくに中村監督は、盛り立てれば明るい人なので。



最後に、労をねぎらうメッセージを、素直に、率直に綴りたい。
この1年間、お疲れさま!