“ブルーウェーブ”ファンから見たイーグルス2年目

今日、フルキャストスタジアム宮城で、東北楽天ゴールデンイーグルスの2006年が終わりました。



“前身球団”である「ブルーウェーブ」のファンである私にとって、
このチームは注目せずにはいられない球団であり、思い入れの深いチームです。
そんな“新設球団”が、それなりの成果を得て2年目を終えることができたことを、嬉しく思います。
また、このブログで、イーグルスを題材とさせてもらったことも少なくありません。
昨年同様、楽しいネタを提供してくださったイーグルスの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。



思えばこのブログは、元々はハロプロの話題がメインのブログだったのですが、
自分が好きだったブルーウェーブが消滅の危機に陥ったことで、
その事実を多くの人に知ってもらうために野球の話題も書くようになり、
しかし、願いもむなしくブルーウェーブは解散・消滅、
悲しみを乗り越えて、その後もブルーウェーブの選手を追い続けるべく、
オリックスバファローズ楽天イーグルスを中心に、野球の話題を書き続けています。
何の因果か、楽天イーグルスの応援をハロプロメンバーがすることになり、
期せずしてハロプロネタと野球ネタが見事に融合を遂げました。
はたまた、ブログタイトルの由来にもなった沖原選手も楽天に入団することになったり、
“縁って不思議だな”この2年間、そのことを強く感じているところです。





さて、ここから先は、私が今日伝えたいこと。



オリックスバファローズvs楽天イーグルスを球場で試合開始前から観戦したことがある人は、
外野席のバファローズ応援サイドでの、ちょっと不思議な光景に気づく人も多いでしょう。
試合前のスタメン応援歌演奏の際、楽天のスタメンに名を連ねる旧近鉄・旧ブルーウェーブの野手の、
近鉄ブルーウェーブ時代の応援歌も、打順の順番に演奏されるのです。
ここで、今季の同カードの、旧近鉄・旧ブルーウェーブ楽天スタメン野手を列挙してみます。

  • 3/28 礒部・吉岡・山崎武・藤井
  • 3/29 礒部・吉岡・山崎武
  • 3/30 益田・礒部・吉岡・山崎武・藤井
  • 4/14 高須・礒部・吉岡・山崎武
  • 4/16 高須・礒部・吉岡・山崎武・藤井
  • 5/02 高須・礒部・憲史・山崎武
  • 5/03 高須・吉岡・山崎武・佐竹・礒部・藤井
  • 5/04 高須・礒部・山崎武・憲史・藤井
  • 7/14 高須・山崎武・礒部
  • 7/15 高須・山崎武・礒部・藤井
  • 7/16 高須・山崎武・礒部・藤井
  • 8/05 高須・山崎武・礒部
  • 8/06 高須・山崎武・礒部
  • 8/18 高須・山崎武・藤井・山下・牧田
  • 8/19 高須・山崎武・憲史・藤井
  • 8/20 高須・山崎武・憲史・藤井
  • 9/05 高須・憲史・牧田・藤井
  • 9/06 高須・吉岡・山崎武・牧田・藤井
  • 9/26 高須・山崎武・藤井
  • 9/27 牧田・山崎武・藤井

彼らの応援歌を試合前に演奏する意味の一つは、
「かつての戦友に、惜しみないエールを贈る」
まあ、そういったところなんでしょうけど。
もう一つ、こういう意味があると思うんです。
楽天イーグルスは、近鉄球団・ブルーウェーブの解散・消滅と引き換えに創設されたチーム」
この事実を“風化”させない、そういう意味も込められていると思います。
上記の選手は、本来ならば・・・・・旧球団の消滅がなければ、
今でも私たちが、大阪を、神戸をフランチャイズとして、自分の好きなチームの選手として、
応援を続けていたはずの選手たちです。



しかし最近は、この大切な事実が“風化”してしまうんじゃないかと、そう感じることが多くなりました。
スタメンに、近鉄でもブルーウェーブでもない選手が名を連ねることが、多くなったからです。
とくに、楽天創設後にプロ入りした選手の成長が著しく、スタメン起用の機会が日に日に増えてきました。
バファローズ応援団が演奏する楽天所属選手の応援歌も、少なくなっています。



とくにカード最終戦(9月27日)のスタメンのうち、牧田は旧近鉄で応援歌が無かったので、
近鉄メインテーマ(ここで一発 近鉄の星・・・)が演奏されましたが、
牧田は近鉄時代は一軍出場がなく、近鉄時代に近鉄メインテーマの演奏を受けたことは一度もありません。
実質的に27日のスタメンで近鉄ブルーウェーブは山崎と藤井の2名しかいないことになります。



さらに、戦力外通告や引退により、旧近鉄・旧ブルーウェーブの選手は年々姿を消していきます。
いつかは、近鉄ブルーウェーブの選手がチームに一人もいない・・・・・
バファローズ応援団の試合前の“儀式”が、なくなってしまう・・・・・
早かれ遅かれ、そんな日は、いつか必ずやってくるのです。



時間は着実に、先へ先へ進んでいます。
この寂しくもやむをえない現実は、決して避けることはできません。
やがて、この楽天球団がどのような経緯で創設されたのか、
多くの人たちの記憶からは、薄れて、消えていってしまうのでしょう。



それでも私たちは、今一度、この重要な事実を、胸に刻み込まなくてはならない。

東北楽天ゴールデンイーグルスは、
大阪近鉄バファローズオリックスブルーウェーブが解散・消滅したことに伴い、
創設された新規参入球団である



球場での、一部のお客さんの心無い言動により、
球場の雰囲気を悪くしたり、選手を不愉快にさせる事件が起こっていることは、本当に残念です。



大阪・神戸には、私を含め、大好きだった選手を“奪われた”近鉄ブルーウェーブファンがたくさん存在します。
その事実を踏まえて、仙台の楽天ファンの皆さんには、これからも、イーグルスを、
そして、イーグルスの選手を・・・・・大阪・神戸からやってきたイーグルスの選手も含めて、
ずっと、ずっと、大切に育ててもらいたい。
心より、願っています。