分配ドラフトから2年〜“ブルーウェーブ”ファンとしての、素直な気持ち

娘を嫁にやった」2004年11月8日から、
今日でちょうど2年が経ちました。
http://www.buffaloes.co.jp/info/info.asp?n=1172
名簿を見ると、あの日の、あの何とも言い難い心境が、脳裏に蘇ってくるようです。



あの日を最後に、オリックス・ブルーウェーブの選手たちは、それぞれの道へと歩き始めました。





オリックスブルーウェーブから、オリックスバファローズに“移籍”した選手は、39名。
2005年1月、上村和裕捕手がトレードにより他球団に移籍。38名。
同年2月、ブルーウェーブ最終年に所属していた吉井理人投手が、テストにより入団。39名。
同年の秋。
岩下修一投手、マック鈴木投手、山本拓司投手、塩屋大輔投手、福留宏紀内野手塩谷和彦内野手五島裕二内野手、菊地俊夫内野手、玉木朋孝内野手肥田高志外野手が、戦力外通告を受けて退団。29名。
相木崇投手がトレードにより他球団に移籍。28名。
ブルーウェーブ最終年に所属していた小島昌也外野手(楽天)が、自由契約を経てオリックスに入団。29名。
そして、2006年秋。
小川裕介投手、野村宏之投手、小島昌也外野手が、戦力外通告を受けて退団。26名。
吉原孝介捕手が現役引退。25名。
谷佳知外野手がトレードにより他球団に移籍。24名。
2006年11月8日現在、オリックスバファローズに在籍しているブルーウェーブ勢は

歌藤達夫投手、柴田誠也投手、加藤大輔投手、山口和男投手、川越英隆投手、ユウキ投手、本柳和也投手、大久保勝信投手、松村豊司投手、萩原淳投手、吉井理人投手、日高剛捕手、前田大輔捕手、長田勝捕手、後藤光尊内野手平野恵一内野手塩崎真内野手、牧田勝吾内野手、嶋村一輝内野手村松有人外野手、相川良太外野手、早川大輔外野手、迎祐一郎外野手、由田慎太郎外野手
以上24名



オリックスブルーウェーブから、東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍した選手は、13名。
ブルーウェーブ最終年に所属していた山崎武司内野手が、自由契約を経て楽天に入団。14名。
2005年秋。
大島公一内野手が現役引退。13名。
小林宏投手、高橋浩司捕手、小島昌也外野手が戦力外通告により退団。10名。
2006年シーズン中。斉藤秀光内野手がトレードにより他球団に移籍。9名。
2006年秋。
佐竹学外野手が現役引退。8名。
金田政彦投手、戸叶尚投手が戦力外通告により退団。6名。
2006年現在、楽天イーグルスに在籍しているブルーウェーブ勢は

谷中真二投手、小倉恒投手、徳元敏投手、山崎武司内野手、竜太郎外野手、中島俊哉外野手
以上6名



消滅した2球団「大阪近鉄バファローズ」「オリックスブルーウェーブ」を前身球団として、
“生まれ変わって”できた「東北楽天ゴールデンイーグルス」「オリックスバファローズ」ですが。
たった2年で・・・・・
前身球団の一つであるブルーウェーブの選手が、これだけ減っている現実。
プロ野球という世界の厳しさ、時代の流れの速さを、痛感しています。



だけど、そんなことは問題ではない。
チームを去っても。
それぞれの行く先で、輝かしい“光”を放ってくれれば。美しい“花”を咲かせてくれれば・・・・・
もう、それで充分ではないか。



たとえば・・・・・
上村和裕は、もう立派な、赤ヘル軍団の一員です。今も秋季キャンプで汗を流しています。
岩下修一は、今後はファイターズの打撃投手として頑張るそうです。
マック鈴木は、再び海外に移って、充実した野球人生を送っているようです。
塩谷和彦は、短い期間でしたが、韓国球界で好成績を残しました。怪我の経過が心配です。
相木崇は、阪神タイガースの一員になって、さらにファンが増えたようです。





分配ドラフトの対象になっていないブルーウェーブラストイヤー戦士の存在も、忘れてはならない。
たとえば、具臺晟
今年の春、WBCの韓国代表として、大きく存在感を示しました。
“世界に通用するリリーバー”として、輝かしい野球人生を送っているデソンを見るにつれ、
目頭が熱くなったことを覚えています。
たとえば、トレイ・ムーア
今、何をやっているのかわからないのが残念だけど。
新外国人・アレンに、日本の野球について教えているそうです。
たとえば、嘉勢敏弘
阪神の打撃投手になり、チームの快進撃に貢献しています。
ブルーウェーブ時代、とにかく多く投げ続けた経験が、今も生きているようです。
たとえば、川口知哉
ブルーウェーブ消滅とともに現役引退して、今は違う道に進んでいますが、
新しい仕事にも楽しみながら取り組み、充実した第2の人生を送っているようです。
たとえば、三輪隆
ブルーウェーブ最後の選手会長として、球界再編に立ち向かった三輪さんは、
オリックスバファローズのコーチとして、今でも球場でその元気な姿を見ることができます。
たとえば、副島孔太栗山聡・・・・・
副島は茨城ゴールデンゴールズで、栗山は松下電器で、
今でも「現役野球選手」として元気にやっています。




神戸在住の“オリックスバファローズ”ファンの私としては。
遠い仙台に行ってしまったブルーウェーブ戦士のことは、今でも気がかりです。
山崎武司がレギュラーに定着し、今でも本塁打を量産していることは素直に嬉しいです。
小倉恒徳元敏も今年は良い結果を残して、ブルーウェーブのファンとして誇らしい限りです。
谷中真二は、ブルーウェーブ在籍はたった1年でしたが、自分の中では立派な「青波戦士」です。
竜太郎、中島俊哉は、二軍でたくさん試合に出ているようで何よりです。



“自分たちの地域に、新しい野球チームができた”
そう喜んでいる東北のファンの皆さんには本当に申し訳ないのですが、
楽天イーグルスは、純然たる「新規参入球団」ではないのです。
創設メンバーの大半は、消滅した2球団の選手により構成されているからもわかるように、
あくまでもイーグルスは、近鉄ブルーウェーブを前身球団として“生まれ変わった”球団という側面もあります。
少なくとも、私はそういう目で見ています。



だからこそ。
東北のファンの皆さんには、彼らを大切に育ててもらいたい。
そんな気持ちでいっぱいです。


ブルーウェーブ」のファン、ということ。

あの「2004年11月8日」を最後に。
私は、“ブルーウェーブ”のファンをやめて、
気分も新たに“オリックス・バファローズ”のファンになろう、と
心に決めていました。
確かに、今の私は、
オリックス・バファローズ”のファンです。



その一方で・・・・・



それぞれの場所で頑張っているブルーウェーブの選手のことは、今でも気になっています。
WBCの韓国代表・具臺晟の雄姿に、思わず目頭が熱くなってしまったり。
神戸の楽天戦で、オリックスが連敗したことよりも、小倉さんが連続セーブを記録したことに嬉しくなったり。
たまに阪神戦を見ることがあると、相木がベンチにいるのかどうかを真っ先に確認してしまいます。
ムーアといえば、自分は「元阪神」というより「元ブルーウェーブ」と連想します。
12球団トライアウトの話題になると、元ブルーウェーブの選手がいるか、思わず探してしまいます。





結局、“ブルーウェーブ”のファンを、やめていないんですね。





“ミスター・ブルーウェーブ谷佳知が、オリックスを去ることになって。
さらに、オリックスバファローズは「青波」色が薄れていきます。
同じくブルーウェーブ戦士の日高剛塩崎真はFA宣言をしており、今後の動向がどうなるかわからない状況。
チームも来年から大阪が第一本拠地になり、再来年には大阪で一本化されます。



楽天イーグルスなんて、もう、たったの6人しか、ブルーウェーブの選手は残っていません。



オリックスバファローズ」「楽天イーグルス」両チームの、前身球団の一つが、
オリックス・ブルーウェーブ”であることの足跡が、年々薄れつつあります。
野球ファンの脳裏からも、“ブルーウェーブ”の存在は、やがて消えてしまうのかも知れません。
それも時代の流れだと思います。
一番大切なことは。
たとえ働き場所が変わっても、あの頃のブルーウェーブ戦士が、
この地球のどこかで、元気で頑張ってくれることだと思っています。
今はどこで何をやっているのか、全然わからない選手も、すでに何人かいます。
そんな彼らも、きっと、どこかで元気にやっているに違いない・・・・・自分はそう信じています。



オリックスバファローズに今も在籍している選手を含めて。
私は、これからも、“ブルーウェーブ・ラストイヤー戦士”を、応援し続けます。






私は、今でも、
そしてこれからも。



オリックス・ブルーウェーブ”の熱烈なファンです。