オリックスバファローズ高知キャンプレポート2007(一軍キャンプ編)

ということで、突然ですが高知に行っちゃいました。
突然というわけでもないんですが。1ヶ月前から、計画していましたからね。
2泊3日の予定で、一軍と二軍の隅から隅まで、じっくり観察をしたいと思います。



一軍の練習が行われている高知市東部野球場には、ちょうど正午に到着。すぐにスタンドへ足を運びました。前日までの予報では「雨」だったんですが、夜が明ける前に雨が止んだようで、予報に反して天候に恵まれました。グラウンドコンディションも良く、普通に練習ができる状態。風は少しあったもののかなり暖かく、上着を脱いでも良さそうなほどでした。
一軍メンバーは以下の通り。

  • 投手
    • デイビー、川越、歌藤、吉田、岸田、加藤、平野、山口、金子、山本、吉井、小松、セラフィニ、カーター、高木、本柳、鴨志田、萩原、光原
  • 捕手
    • 的山、日高、辻、前田
  • 内野手
    • 森山、阿部、水口、大引、北川、後藤、ラロッカ、塩崎、筧
  • 外野手
    • 村松、アレン、下山、大西、坂口、相川、岡田、由田、ローズ

グラウンド状態を確認した後、さっそく売店で昼ごはん。うどんとおにぎりをいただきました。
再びスタンドに行くと、登板予定のない投手以外の選手たちは全員、グラウンドに集まってウォーミングアップをしていました。そしてキャッチボール、シートノック・・・そして、紅白戦。なお、紅白戦はケース打撃を交えながら行われるとのアナウンスあり。
(登板予定のない投手は紅白戦見学とウエイトトレ)
スタメンは以下の通り。

紅組 
8坂口−7村松−3北川−9ローズ−DH水口−6後藤−2前田−5相川−4筧−DHアレン−Pセラフィニ
(2番手投手は中山)

白組
8大西−9由田−DHラロッカ−3岡田−5塩崎−7下山−6阿部−2辻−4森山−DH大引−P平野
(2番手投手は歌藤)

スタメンは事前に決まっているようで、一般客にも配布されている練習メニュー表にも、以上の通りのメンバーがしっかりと書かれていました。継投についても、先発が4イニング、2番手が1イニングということまで書かれています。自分は紅白戦を目の前で観るのは初めてでしたが、ここまで事前に、一般にも公表されるものとは思ってもいなくて驚きました。
13時ごろにプレーボール。
「ケース打撃を交えて」というのは、打席ごとに監督の指示で「ノーアウト一塁」とか「1アウト二塁」などの場面を設定して、打者に対して場面に応じたバッティングを求めるといったものです。そのため、アウトになった打者も塁に残ったり、進塁打がなくても走者を先の塁に進めたり、アウトカウントに関係なく攻守交替を・・・・・すべて監督の指示によって、選手は動きます。紅白戦と銘打っているので、電光掲示板に一応はスコアが表示されていますが、あくまで“内容重視”を前面に出したものでした。
「ノーアウトかワンアウトでランナー一塁」という場合は打者だけでなく、一塁走者にもアウトにならない走塁が求められます。実際にそういう場面がありました。一塁走者になった塩崎が盗塁に失敗した場面があったんですが(エンドランだったかも知れない)コリンズ監督は速やかに「シオ!」と呼びつけ、塩崎に話をしていました。叱責という感じではなく、監督の考えを伝えて塩崎の自覚を促しているように見えました。塩崎は納得してベンチに戻ったようでした。コミュニケーションを重視し、気がついたことは後回しにせず即座に解決するという監督の姿勢が見えた一幕でした。
さて、この日の紅白戦のついては、翌日の新聞ではローズ本塁打が大きく取り上げられていましたね。これには自分も納得しました。ローズの打席は、本当に目を見張るものがあったからです。その独特のスイングは、豪快というよりもバットを軽々と振り抜くといった形容のほうがピッタリだと思います。バットを高々と掲げてブラブラさせる仕草を見ているだけで、打ちそうな気がするのです。本塁打になったあの場面では、球がバットの芯に当たったわけでもないのに、打球がスーッとスタンドに吸い込まれていった感じでした。あれはマジで見てて気持ち良かった。
ところで、ローズの外野守備は・・・??なんとか、打球に食らいついているという感じ。さすがにブランクがありますから、そこは仕方ない。キヨさんがいない間にDH兼任で頑張れば、キヨさんが戻ってくる頃には守備もマシになっているかも・・・と、入団が決まったわけでもないのに、私はそんな希望的観測を思い描いてしまった。
しかしながら、チームにしっかりと溶け込んでいるようで、ローズの入団が一日も早く決まって欲しいと心から願っています。
また、現在の一軍メンバーに、故障を抱えている選手が一人います。ラロッカです。確かに、紅白戦では指名打者限定ですが、シートノックでは三塁を普通に守っていました。オープン戦帯同も他の一軍選手よりも遅れていますが、動けないわけではなくて、あくまでも「じっくり調整させる」というコリンズ監督の意図なのでしょう。心配いらないと思います。
とまあ、こんな感じで、この日の練習を見たのは午後だけでしたが、一軍メンバーは全員、みんな元気でしっかりと動けていることがわかりました。各自の課題はこれから解決していけばいいわけで、やはり資本となる身体がよく動くというのが、もっとも肝心なこと。そういう意味で、今日のキャンプ見学は非常に収穫がありました。オリックス一軍はみんな明るくて元気。やっぱり、元気が一番ですよ。