オリックスバファローズ高知キャンプレポート2007(二軍キャンプ編)

昨日に引き続き、高知市東部野球場に足を運びました。今日は朝から。
ちなみに今日はオープン戦開幕。出場メンバーは安芸市営球場に行っています。
ということで、この日に高知に残って練習をするメンバーは、ほとんどが二軍の選手です。
以下の通り。

  • 投手
    • 軒作、香月、ユウキ、大久保、松村、菊地原、延江、阿部、梅村、町、近藤、仁藤、吉川、柴田、宮本、この日のオープン戦に登板予定がない一軍キャンプメンバー(デイビー、吉田、加藤、平野、吉井、セラフィニ、カーター、高木、本柳など)※配布されている練習メニュー表には、居残り一軍メンバーが明記されていない
  • 捕手
    • 的山、鈴木、勝、横山、土井
  • 内野手
    • 阿部水口、平野、北川ラロッカ塩崎、柴田、長田、牧田、田中
  • 外野手
    • 村松アレン、吉良、ローズ

太字の選手は、一軍キャンプのメンバーです。
つまり。この時点で高知に残っているメンバーは、二軍のメンバーに加えて、実績のある一軍主力選手も含まれています。オープン戦を若手中心でやろうという意図は理解できるのですが・・・それにしても、居残り一軍メンバーは結構な人数がいます。投手は1試合に登板できる人数は限られますから、高知居残り組が多くなるのは当たり前としても、野手はかなりの人数が居残っていることに驚かされました。的山に阿部、水口、北川、塩崎、村松ですよ。そして外国人は全員が居残り。ここまで徹底して、主力をオープン戦に帯同させないのかと、正直驚きました。
おかげで今回は二軍キャンプのはずなのに、二軍とは思えないほど豪華メンバーによる練習が見られることになりました。若い二軍選手は、彼らと一緒にプレーする機会はほとんどないでしょうから、いい刺激になったでしょう。
(ちなみに、一輝と迎も二軍メンバーですが、この日はオープン戦に帯同しました)



10時ごろからウォーミングアップ開始。ここで、秋季キャンプの時に見たウォーミングアップのようすとの違いに気がつきました。
新外国人のアレンです。
秋の時点では、アレンはまだ“練習生”扱い。知っている選手が誰もいない、外国人選手は自分だけ、そんな状況でのキャンプ参加でした。アップのときも、コーチの言っている指示がわからず、他の選手に聞くこともできず、とりあえず周りの選手がやることを見ながらぎこちなく動いている姿が印象に残っていました。
しかし、今は違います。秋のキャンプに参加したおかげで、オリックスの練習の流れは把握できています。そして今は、他にも外国人選手がいます。日本での実績がある選手ばかりで、アレンはとても頼りにしているようです。チームにしっかり溶け込んでおり、もう立派なオリックスの一員です。
アップが終わったら、野手は守備・打撃・走塁練習、投手はキャッチボールと投球練習です。
わたしは、柴田亮輔・長田昌弘・牧田勝吾・田中彰の二軍内野手グループを中心に、野手陣の練習を見学することにしました。まずは守備練習。弓岡コーチのノックを軽快にこなしていました。続いてティーバッティング大島コーチの指導を受ける田中君、お互いに切磋琢磨しあう柴田君と長田君、育成担当の小川さんと二人三脚で取り組む牧田君。みんな、しっかりとバットを振り抜くことができていました。中でも大島コーチの熱血指導は、秋と同様で見ごたえがありました。時には身振り手振りを交えて、田中君とディスカッションを交わしながらの指導で、田中君もときにうなづきながら、納得して練習に取り組んでいるようでした。続けて行われた打撃練習でも、気持ち良い快音が球場に響きわたります。ここでも、各選手に熱い視線を注ぐ大島コーチの姿が見られました。最後は走塁練習。ここから、ルーキー捕手の土井君がグループに合流。捕手らしいどっしりした体型ですが、軽快に走る姿が印象的でした。牧田君一人だけ、他の4人と違うペースで練習をしていたのが気になりました。
ここで午前の部が終了。
ランチタイム後、野手陣はシート打撃。打者はラロッカ・ローズ。投手は松村・阿部。捕手は勝、横山。他の野手はローテーションで走者になったり、守備に就いたり。ここで目をひいたのは、走者のみで参加した土井君。午前中の走塁練習でも軽快に走る姿が印象的でしたが、このシート打撃でも、一塁・二塁から一気にホームインする場面が何度かあり、あまりに軽快で見ていて気持ち良かったです。今はまだ体作り中心の高卒ルーキーですが、これからが楽しみな選手です。
ここで全体練習は終了、個人練習に。
柴田君と吉良君はサブグラウンドに移動して守備練習。長田君・田中君は打撃練習。牧田君はティー打撃。
ここで注目したのが、吉原コーチ三輪コーチの指導よる捕手陣(横山徹也土井健太)の練習でした。三輪コーチのノックで徹底的に守備を反復練習。三輪コーチは明るい表情で、褒めながら育てているようすが伺えました。それに応えるように、勝君、横山君、土井君は声を出しながら元気に取り組んでいました。端から見ていても、その明るさが伝わるようでした。その後も、三輪コーチ・吉原コーチ・小川育成担当のトスによる打撃練習で汗を流していました。
今日の練習でとくに気になる選手となったのは、新入団の長田昌弘内野手です。長田君は、巨人から移籍して今年からオリックスの仲間になりました。今は、同じ内野手の柴田君と互いに切磋琢磨しあい、一緒に練習に取り組むことが多いようです。長田君は二塁手、柴田君は遊撃手なので、将来的に彼らによる二遊間コンビがみられるかも知れません。また、オリックスでは同じ同期入団となる高卒ルーキー・土井君のことを、かなりかわいがっているようです。入団早々、良き友に恵まれ、チームに溶け込んでいる長田君。こういう選手にこそ、もっと出てきて欲しいですし、これからのオリックスを担って欲しいと願っています。



ここまでは、体作り中心の土井君も含めて、メニュー通りの練習に取り組めている選手のお話。



実は、野手の中で一人だけ、怪我のために練習ができず、他の選手とまったく別行動となっている選手がいます。
平野恵一選手です。
平野君は、朝のウォーミングアップまでは全体練習に参加していますが、それ以降は他の野手陣から離れて、まったくの別メニューで練習をしています。午前中は、守備・打撃・走塁練習が行われているメインのグラウンドの、外野の土の上を走って往復したり、グラブを持って裏方さんと一緒に外野でボール拾いをやったりしていました。午後は室内で練習。中で何をやっているのか具体的にはわかりませんが、とにかく、じっくりと身体を動かすことからはじめているようです。
平野本人は「もう大丈夫です」と、確実に回復に向かっていることを強調しています。表情も明るく、前向きに頑張っているようです。
とまあ、こんな感じ。心配せず、焦らずじっくりと平野君の復活を待ちたいと思っています。





それにしても今日は、昨日と違い風がきつくて寒かったです。昼食のうどんの温かさ、ホテルのお風呂の温かさが、これほど身に染みたことは、今まで生きていてありませんでした。
それともう一つ、高知で楽しみにしていたことを、今日はやってきました。
屋台の餃子を食べに行きました。高知駅の近くにあります。故障のために2月最初から二軍キャンプ地の高知に来ていた吉川君が、自身のブログで写真つきで紹介してくれていたのです。二軍スタート自体は不本意な出来事でしたが、高知が餃子の屋台で有名なことがわかったのは、ある意味、吉川君のおかげ(?)噂どおり、食べやすくて美味しかったです。