「サードランナー 北川に代わりまして 山本省吾 背番号20」

優勝(リーグ1位)の可能性がすでに完全消滅しているオリックスバファローズです。



しかし・・・・・“勝ちたい”気持ちは、今も変わらない。
とにかく、勝たないといけない。勝つしかない。
勝てないチーム――点が取れない、点を取られる――そんなチームが“勝つ”ために選んだ選手起用
それが「総力戦」だった。



今日のベンチ入り選手で試合に出ていないのは、平野佳寿投手と金子千尋投手だけ。
金子は明日の予告先発がすでにアナウンスされており、いずれにせよ今日の登板予定はなし。
平野も先発要員ですが、今日はリリーフ登板の準備をしていたそうです。
事実上、文字通りの「総力戦」だったと言えるでしょう。



そんな今日の試合の集大成
それが、「代走・山本」



実は、12回表が終った直後、コリンズ監督はブルペンに急いで電話をかけていたんです。
(実際に電話口で話をしていたのは通訳でした)
おそらく、ブルペンで待機していた山本を呼んでいたのでしょう。
ただ、この時点でテレビを見ていた自分は、そうとはわかりませんでした。
12回裏が始まって、下山が犠打を決めてベンチに戻ったとき・・・・・
下山をハイタッチで迎える列に、なんと、ヘルメットを抱えて手袋を装着している山本の姿が!
投手は打順に組み込まれていないので、代打は考えられない。
とすれば、代走しかない。
自分はすぐに気づきました。
山本は脚が速いということを、知っていたからです。





まさか、一死満塁の場面、1点取ればサヨナラという展開で、
三塁走者の代走として山本が出ることになるとは。





最後は木元が打って、山本がホームを踏み、バファローズのサヨナラ勝ちを決めました。






すべては“勝つ”ために。
選手一人ひとりが持っている能力をフルに活用して、
バファローズは残り試合全部を勝ちに行きます!





明日も勝つよ!