「カツキ!カツゥーキィー!」

今季初登板・初先発を果たした香月良太投手は
実は、コリンズ監督の“影の”強化選手でもあったのだ。



昨年11月、高知での秋季キャンプ。
例年よりもハードなトレーニングに取り組む選手を、
コリンズ監督は手振り身振り、そして大声で鼓舞し、練習の雰囲気を盛り上げていたのですが、
とくに香月に対する盛り上げ方は、他の選手に対するそれ以上でした。
「カツキ!」
「カツキィ!」
「カツゥーキィー!」
とにかく、香月の名前を何度も連呼していたのが印象的でした。
昨年はろくに出番すら与えていなかったのに、いったい香月の何が気に入ったのか。
香月の能力を改めて見抜いたのか、単に名前の響きが琴線に触れたのか、
そのとき自分は、監督の意図がまったくわからなかった。



だけど、今になって、監督の思いがわかった気がします。



香月は、寡黙で真面目な、おとなしい選手。
おとなしい香月に元気を出してやってもらおうと、監督は一生懸命に鼓舞していたのかも知れません。



香月が「使える」選手と、キャンプを通じて見抜いたからこそ・・・・・
監督は、香月にもっと元気になってもらって、力を発揮してもらいたいと願っているのでしょう。





「寡黙」なイメージは相変わらずですが、
香月が、コリンズ監督から期待されていることに変わりはない。
今は先発ですが、リハビリ中の先発投手が戻ってきても、香月は中継ぎで一軍に残ることもできる。
どんな場面で投げることになろうとも、しっかり結果を残して、監督のテンションを上げて欲しい。
「カツゥーキィー!」
監督のこの叫びが、バファローズ側ベンチの“名物”になるように。