生意気だったあの頃。

長渕さんが、こんなに丸くなるなんて。
よーく覚えていますよ。1990年の紅白。あの頃、私はまだ高校生。精神的にはささやかながら反抗期、しかし表面的にはツッパリきれない小心者だった。こんなに堂々とトンガれる人が羨ましかったし、カッコいいと思ってた。テレビを見ながら「これぞ長渕!」と思わず膝を叩いたものでした。こんな人になりたいと思っていた。実際、20代の私は長渕さんほどじゃなくとも、「大人」「管理職」「管理体制」に対して、反発心を持っていたものだ。
そんなんじゃいけない、もっと感謝の気持ちや謙虚な姿勢を見せなきゃいけない、そう思い始めたのは30代に近づいてからだった。相変わらず先輩には媚びない私だが、後輩に対しては丁寧に接するようになった、その点で私は変わったのかもしれない。
今の長渕さんの気持ちが、すごーく理解できます。