5年半の軌跡。なっち自身は変わっていないと思います。ただ、5年前の人数が少なかった頃のモーニング娘。では、今以上に前に出て喋る機会が多かったように思えました。今よりも目立ってたようにも見えます。おそらく。いや、今が目立たなくなったってわけではありませんよ。しかし、今だったら、幅広いファン層のことを考慮して、矢口さんとか石川さんにもある程度喋らせて目立たせないといけないじゃないですか。辻加護にも前面に出させて、若い(?)可能性を伸ばさなきゃいけないじゃないですか。譲るべきところで譲っていけば、おのずとなっちの出番は減少せざるを得ません。しかし、いじられたら面白いところもなっちの持ち味。かつては、元祖・可愛がられキャラとして持ち上げられました。ごっちん登場以後は可愛がられ女王の座をゆずられましたが、単なるオチ役になるのでなく、どちらかといえば最後まで可愛がられていたと思います。10人祭やおどる11のときは一見不憫な思いをさせられたようにも見えますが、その中で最もいじられていたのは、ほかならぬなっちなんですよね、実は。これって、やっぱり可愛がられてる証拠だと思いませんか?リアクションが面白いので、いじりたくなるんでしょうね。決してどっとウケるギャグをかますわけでもない。あくまでナチュラルですが、それゆえに心地良ささえ感じる。見てて(きいてて)癒される。貴さんは、誰を可愛がればよいのかをよくわかってます。うたばんで、終始(比較的)いい扱いをしてもらえたなっちは、まさに「正統派アイドル」だと思います。地味な存在で、多人数に入るととくにそれを感じるのですが、カワイイってイメージで今までやってこれていますし、これからもずっとそのイメージはついてまわるでしょう。うたばんは、そんななっちの良いイメージを引き出してくれた番組の一つです。