10年前の今日。なりたかった「10年後の自分」

1994年6月14日。大学4年生の私は、出身高校の教育実習生でもあった。この日、2週間の実習を終え「学力不足」を心から痛感した。もっと勉強して学力をつけることが、今の自分の必要なことだと悟り、反省したものだった。あれから10年。当時の反省がまったく生かされていない今の自分がいる。いや、年相応に少しは成長しているのかもしれない。しかし、その歩みはあまりに遅過ぎて、手ごたえがまったく感じられない。10年前、自分はいったい何になりたかったんだ?漠然とではあったが、「子供たちに“夢”を教えたい」そう考えていたことだけは覚えている。しかし、今思えばあの頃の自分は甘かった。教科も含め教育について「これだ!」と確固たる自分の考えなどなかったのだ。まったくもって恥ずかしい。そのまま、悪い癖を身につけたまま、教育者としてずるずるここまできてしまった。結局、教育について何もわかっていなかったのかも知れない。でも、されど10年。現場で働き続けることで、机上では学べない多くの経験ができたのもまた事実。だらだらとやってきながらも、経験だけは豊富に積んだ。「根拠のない実践派」として、さらに「活動的」という自分の持ち味を伸ばして頑張っていきたい。本当の勝負は、これからだ。