最終回から、一夜明けて

今更ながら、サントラCDを買いました。さっそく、グロリアを何度もくり返し聴いてみる。葉音と芯也がともに過ごした日々、その映像が、たった昨日までのことなのですが、懐かしく思い出されます。賛否両論が渦巻くこのドラマですが、少なくとも私は、私なりにこのドラマからそれなりの感動をもらった。視聴率が振るわなかったとか、駄作だったとかいう人がいたって構わない。「本当の愛」っていうキーワードに、少なからず、私は共感をおぼえた。この人と決めたら、とことんその人を愛する。いや、それが本当の愛なのかどうかは、わからないかも知れないし違うのかも知れない。それでも、自分は、この人とともに、この人のために、本物の愛を見つけてみせる。そのかわり、自分はどんなことがあっても、すべて受け入れる。芯也に何があっても、その事実は全部受け止める。そんな葉音に、私は心から共感した。私がこの作品を通して惚れこんだのは、この作品そのものではない。演じるなっち自身、だけじゃない。「葉音」の生きざまに、惚れたのだ。ピアニストとして、でなく、葉音という一人の人物に対して、なのだ。


あれから、葉音は・・・・・おそらく、あのまま生きていると思われますが、グロリアを奏でるたび、聴くたび、何を思い出すのでしょうね。芯也と同じ屋根の下で過ごした、切なくも幸せな日々?ノッティー、歌乃、聖香、光、知樹、幸子・・・・かつての仲間たちと、切磋琢磨しあった、思い出の日々?ワルツとの出逢い・・・・・?いえ・・・葉音は、子どもの頃からおもちゃのピアノをもらったとき、すでにグロリアのテープも聴いていたのだ。子供のときから、この作品を奏で続けてきたのだ。不遇な幼少時代も、思春期として過ごすべき10代も、グロリアとともに過ごした。「グロリア」は、葉音の人生そのものなのだ。そして・・・・・これからも、葉音は、グロリアを奏で続けるだろう。芯也過ごした日々は、そんな長い(長く続くであろう)人生の、ほんの1ページに過ぎない。それでも・・・・・葉音は、芯也と出逢ったことを、一生忘れないだろう。自分に「本当の愛」を見つけさせてくれた、とても大切な、感謝すべき人なのだから。その大切な思い出を胸に、これからも、葉音は「グロリア」を奏でていくのだろう。


そんなこんなで、「仔犬のワルツ」関連のブログを2ヵ月半ほど綴ってきましたが、これで本当の本当におしまい。長らく読んでいただいた皆さんに、心から感謝します。過去ログは当然残ってますので、気が向いたとき、「仔犬のワルツ」のことを思い出したいときにでも、読み直していただければ幸いです。
そして・・・・・安倍なつみさん・・・いや、桜木葉音さん。こんなに大量に日記を書きたくなるほど、夢中にさせてくれて、ありがとう。このドラマのこと、一生忘れないと思います。多分。