お疲れ様でした。

結末は・・・・・思っていたより「ハッピーエンド」だった。そう思っています。もっと、悲惨で見ていられないほどの悲劇で幕を閉じると思っていましたから。犯人がどうとか、そんなことはどうでもいい(どうでもいい、ことはないかもしれないが)。曲がりなりにも、ふたりは結婚できた。きれいな海が見える教会で。最後の最後、グロリアをBGMに、お互いの、何の混じりけもない、相手への素直な思いを、それぞれが自分の「口」から、相手の目を、しっかりと見ながら、自分の「ことば」で、自分の「声」で発することができた。芯也の、精一杯の素直な気持ち。それを、自分の耳で、自分の目の前にいる芯也の口から、直接聴くことができただけで、葉音は「幸せ」だったと思う。本当の幸せ、本当の「愛」を、彼女は見つけ、手に入れることができたのだ。


最後の最後の、拳銃の音。いったい何を意味するのか。何が起こったのか。そんなことは、どうでもいい。


どんなことが起こっていたとしても、葉音は、絶対に悔いていない。


葉音は、幸せなのだ。
幸せになったんだ。


だから、ハッピーエンドなのだ。





「誰か全編通して説明してもらえません?」って思った方々へ。
はてな巡回したら、かなりたくさんいたみたいなので)

私にも説明できません。
私自身、このドラマを毎週見ていく過程で、かなり惑わされました。最初は、葉音に感情移入して、芯也とのラブストーリーっていう視点で見ていました。それが、葉音と芯也がお互いに会話を交わさなくなったあたりから、ラブストーリーなんてどうでもいいと思うようになり、「犯人探し」の輪に入っていくようになりました。それが、先週の放送で、葉音と芯也が、お互いに本当の気持ちを打ち明けた瞬間・・・・・視点は再び、「葉音と芯也の愛の物語」へと移り変わったのです。そして、それで満足したのでした。その時点で、誰が犯人かなんて、どうでもよくなっていた。結末がどうかなんて、どうでもよくなっていた。
そんな私にとって、今日の最終回は「優勝が決まって公式戦が終わったあとの、日本シリーズ」みたいな心境。鍵二が奏でるほんものの「グロリア」、蘇る千世の記憶、18年の年月を経て“本当の愛”で結ばれた奏太郎と千世、海の見える教会でのラストシーン、そして・・・・・

ピアノがあったから、
音楽があったから、
私は勇気付けられ、救われたの。

そして、教わったの・・・・・

憎むよりも・・・

愛することを。

だけど、これらの出来事はすべて、先週の放送で、葉音と芯也がお互いの愛を確かめあったあの瞬間の出来事から派生したものに過ぎないのだ。伏線は、すべてあの「第10話」にあったのだ。あの時点で、葉音と芯也はお互いの気持ちにすでに気づいたのだから。そこで葉音が気持ちを切らさずに、情熱をもって最後の最後まで演奏し続けてきたことが、あの鍵二の「グロリア」へとつながり、千世が記憶を取り戻したことにも繋がったのだ。
あくまで、クライマックスは「第10話」。私はそう思っています。


って、何だか答えになっていませんが・・・・・要するに、私は、そのときそのときの感情に任せて、前後のストーリー展開との繋がりなどさして気にせずに、11週にわたり一気に視聴してきたのです。確かに矛盾はいくつもあります。わからなかったこと、謎のままに終わった出来事もたくさんあります。でも、私はそれなりに満足しています。「葉音が幸せになれた」と思ったから。いや、ここらあたりの捉え方は、人それぞれだと思う。でも、少なくとも私はそう思いました。10話で確認できたことが、最終回でさらに確かなものとなり、しかも「結婚式」まで辿り着けた。最初から最後まで、葉音に感情移入してきたゆえの思いです。
しかしこういう見方は、毎週1話ずつ見なければ、できないんです。ビデオでとり貯めてまとめてみようとすると、つらいかも知れない。結構、継続してみるのがつらかったドラマだと思います。最後まで毎週リアルタイムで見ることをやりきった自分を、少し誇りに思います。


私がもう一度、このドラマを見返すならば・・・・・「わたしは、誰かを愛したい」と葉音が訴える第4話、そして「(本当の愛が)見つかるまで・・・・・探すの」の名言を残した第10話。いちばん、葉音の訴えるものが大きかった回だったと思ったから。


それと、もう一つ、最後のシーンについて。あそこで葉音が、場の空気を読んで、余計なことを言わなければ、本当のハッピーエンドだったのに・・・・という意見もあるのですが、私はあれで良かったと思うし、あのままうやむやにしていたら、逆に幸せにはなれなかったと思います。純粋な心をもつ葉音は、嘘が大嫌い。真相を知ってしまった以上、そのまま放っておくわけには、いかなくなったんです。そんなんで、これから幸せに生活できるわけがない。あそこで、芯也に罪を素直に認めさせること。本当の意味で、「お互いが正直になる」って、そういうことなんじゃないでしょうか。最後は、ストレートに口にこそしませんでしたが、芯也は、葉音のいうことを認めたのだと思います。その後の行動については、もはや、憶測するしかないですが、葉音は「幸せ」だったと思います。犯してしまった罪は、もう取りかえせない。自分の気持ちに、素直になること。その気持ちが、相手に伝わるように。それを葉音は求めていたんです。少なくとも私にとっては、それが、このドラマで得ることができたメッセージです。


とりあえず、最後までなっちがかわいかったから許せる(結局はそれかいっ!w)

日付が変わったので、ここまで。

このドラマに関わったすべての方々に、ありがとうと、お疲れ様を言いたい。