日曜日の連敗を止めた男〜はてなプロ野球’04

ジェイソン・フィリップス 投手     背番号33
2002年から2003年にかけてのブルーウェーブは、日曜日の試合に、どうしても勝てなかった。それでなくても、チーム成績は最悪。まったく優勝戦線に食い込めないチームに、救世主がやってきた。
2003年7月6日日曜日。ナゴヤドームのきれいなマウンドには、来日したばかりのフィリップスの姿があった。その試合で7イニングを3失点で抑え、来日初登板・初勝利を飾っただけではない。ブルーウェーブの日曜日連敗記録を23でストップさせたのだ。その頃のチーム成績は取り戻せないほどひどく、チームの浮上とまではいかなかったが、どん底まで落ち込んでいた「士気」を、少なからず上げることができたのは間違いない。
その後も先発ローテの一角に守り続け、投げ続けたが、成績は振るわなかった。2004年7月26日、1アウトとっただけで降板したのを最後に、二度とYahoo!BBスタジアムのマウンドには戻ってくることはなかった。この2年間で21試合登板、4勝10敗、防御率7.46。すでに最下位を突っ走っていた昨年の来日時点はともかく、今年のダントツ最下位も食い止めることができなかったことは、先発投手のフィリップスの責任も小さくない。
しかし、今のあまりにも弱いブルーウェーブにも、ずっと応援してくれている熱いファンはいるのだ。そんな熱狂的なブルーウェーブファンは、「あの2003年の日曜連敗を止めた男」として、フィリップスのことを、記憶に残してくれるはずだ。