第3回ハロプロ楽曲大賞2004

  • 楽曲部門

第5位 中澤裕子「DO MY BEST」(0.5点)

ほーむめーかー」で、元気なお母さん役を演じきった、2004年の初夏が懐かしい。一見てきとうなようでいて、何事にも一生懸命、いや、一生懸命にしかやれない。主題歌「DO MY BEST」は、そんな“山路いずみ”という一人の『母親』そして『妻』の、等身大の人となりを余すところなく表現した楽曲といえるだろう。それは同時に、今の自分が置かれている立場を理解しつつ、自分がやるべきことに、精一杯の力を注いでいる“中澤裕子”という一人の『歌手』そして『女優』の、“今”の姿ともオーバーラップする。歌の世界でも、等身大かつ理想的な女性像を“演じきっている”裕ちゃんは、やっぱり「ソロ歌手」なのだ。

第4位 松浦亜弥渡良瀬橋」(1点)

1993年1月25日、森高千里さんによる「渡良瀬橋」がリリースされた。あれから約12年。温かくも切ない、メロディと詩の世界を、松浦亜弥が見事に復刻してみせた。それでいて、森高さんの単なるコピーに甘んじていない。聴けば聴くほど、それが“松浦亜弥”が創りだす独特の風景画に見えてくる。2004年の「渡良瀬橋」の風景画は、1993年のそれを連想させないほど、独立した一つの世界になり得ている。いや、元々、松浦亜弥は“松浦亜弥”の世界観しか表現できないのだ。単に昔を懐かしむだけじゃ終わらせない。さらに12年後の2016年、“松浦亜弥の「渡良瀬橋」”を懐かしいと思えてくることだろう。

第3位 美勇伝恋のヌケガラ」 (1.5点)

三好絵梨香という“苦労人”、岡田唯という“即戦力”、この2名の“実力者”の歌声が初めて世に出た、記念すべき作品。インパクト溢れるフレーズが、畳み掛けるように繰り出される、質の高い詩の世界。一つひとつのフレーズを丁寧に歌いこなしているところが、聴いていて気持ちいい。それに割って入るように、お世辞にも上手いとは言えない石川梨華の歌声も混じって(?)いるが、その短所をも打ち消すだけの力が、三好と岡田にはあるということか。いや、決して短所なんかじゃなく、石川には文字通りの“華”がある。美勇伝は、ビジュアル、ヴォーカルの両面にこだわっていく。それを宣言するかのような楽曲のようにも思えてきた。

第2位 安倍なつみ「恋のテレフォンGOAL」(3点)

2004年8月8日日曜日の「ハロー!モーニング。」あの日の衝撃は、今も忘れられない。“ピロリンダンス”が、テレビで初披露された日。エンドレスで、何度も何度も観ました。聴きました。もはや、CD聴くだけでは物足りない。テレビで観て、ライヴで観てナンボの楽曲だと思います。このあまりにも弾けまくった曲調は、そのまま、今の「安倍なつみ」を表現しているとも言える。ソロになって、歌だけでなくドラマや舞台などを経験して、自信に満ち溢れた、今の「安倍なつみ」。ライヴでみんなを楽しませるだけの自信がある「安倍なつみ」。そんななっちだから、私たちは好きになれるんだし、この曲聴いてますます好きになった。

第1位 モーニング娘。女子かしまし物語」(4点)

2004年7月下旬の、私のマイブームだった「かしまし」。遊び心満載のこの楽曲、工夫次第でもっと遊べそうな気がしてきた、そんな私の予感は的中した。これで、私は「神戸青波ものがたり」なる替え歌をつくったんです。今年で消滅した(当時、私は合併反対の意思表示をした)オリックスブルーウェーブの、“ラストイヤー”2004年に在籍した全選手を心に刻み込むため、また、皆さんにも覚えてもらいたくて、本当に全選手、ほとんど知らない選手まで含めて、歌詞をつくっちゃいました。単なる若気の至りと呼ばないで。テレビの中でノリまくっている娘。たちが放つパワーが、私にそうさせたのだ。それだけは、間違いない。
URL:http://d.hatena.ne.jp/h_watanabe/searchdiary?word=%2a%5b%bf%c0%b8%cd%c0%c4%c7%c8%a4%e2%a4%ce%a4%ac%a4%bf%a4%ea2004%5d

  • PV部門

第3位 安倍なつみだって生きてかなくちゃ」(0.5点)

カントリー娘。ココナッツ娘。と上手く溶け合っていて良い。

第2位 松浦亜弥渡良瀬橋」(2.5点)

色褪せそうで色褪せていない、そんな色使いが良い。

第1位 モーニング娘。女子かしまし物語」(3点)

観ているだけで、無意味なパワーが跳ね返ってくる。

  • 推しメン部門

安倍なつみ