「山崎武司 背番号7」

第8回は、ホームラン王を獲得したこともあるベテラン・山崎武司内野手(36歳、来季で19年目)
彼がホームラン王を獲得したのは、中日ドラゴンズに在籍していた1996年。当時は、巨人にあの松井秀喜選手が在籍しており、最後の最後まで、その松井とホームランの本数を競っていました。最終的に松井を抑えて、栄光のタイトルを手に入れることができました。そう、彼の持ち味は「長打力」。“ジャイアン”の異名を持つほどの怪力で、外野スタンドに打ち込まれる豪快な“ホームラン”は、まさに山崎の代名詞です。体格もがっしりとしており、その風貌だけでも、相手選手にとっては、充分に“脅威”な存在です。
しかし、その本塁打数も、最近は減少傾向にありました。2002年から中日の監督が交代し、一軍の試合に出る機会が一気に減りました。2003年・2004年に在籍したオリックスブルーウェーブは、のちに合併問題を引き起こしてしまうほど、悪いチーム状況で、とても野球をやらせてもらえる状況ではありませんでした。
そんな山崎を、楽天が救ってくれました。オリックスの戦力から外れた時点で、楽天が獲得に乗り出し、11月のトライアウト実施を待たずに、山崎の入団を内々に決定しました。野球をやりやすい環境さえ整えば、持ち前のバッティング力を発揮してくれる、そう見込んでの獲得と言えるでしょう。逆にいえば、山崎は、これが「最後のチャンス」です。文字通り“輝いて”仙台に骨をうずめるのか、はたまた、くすぶったまま野球人生に幕を閉じるのか。すべては、今後の山崎の努力にかかってくるのです。まさに「背水の陣」です。
山崎の野球人生の集大成を、楽天ファンのの皆さんに、しっかりと見届けてもらいたい。どうぞよろしくお願いします。