いちばん記憶に残った青波戦士は誰だ?

この3日間、3試合は、ふだん野球を見ない娘。たちも、イーグルス戦士の勇姿をしっかり見ていてくれていたと思います。彼女たちにとって、記憶に残るブルーウェーブ選手のプレーって、何なのでしょうか?それを検証してみたい。

  • 谷中 2試合出場 1/3イニング 三振1 被安打3 四球1 失点1 自責点
    • 2日:無死一塁の場面で、和田のワンポイントで登板も、ヒットで出塁させて降板
    • 3日:二死一塁の場面を空振り三振で切り抜けるも、つぎのイニングは1つもアウトをとれずに満塁にして降板
    • いずれも、中途半端にランナーを出しての降板、見てる者の意識はおそらくつぎのリリーフ投手に向けられていたと思う。よって谷中の記憶はあまり残ってないのではないかと。
  • 金田 1試合登板 1イニング 三振1 被安打1 失点0 自責点
    • 3日:無死満塁の場面で登板、走者を1人還してしまったものの、最後は併殺に打ち取り、イニングの最後まで投げきった。
    • これが一番カッコよかったんじゃないですか。これ以上ない最大のピンチに出てきて、失点も最小限にとどめて、3アウトを取ることができたのだから。いい印象を残して、降板できたと思います。
  • 山崎 1試合出場 1打席1打数0安打0打点
    • 無死二・三塁の場面で代打出場。4球粘ったにもかかわらず、平凡なゴロに終わってしまった。
    • 打席に立ったときは盛り上がったかも知れないが、走者を進めることすらできなかったうえ、まだ1アウトだったので、見ている者の意識はおそらくつぎのバッターに向いていたと思う。よって、山崎の記憶はあまり残っていないものと思われる。
  • 大島 試合出場なし
    • ていうか、出てないし。

結論。いちばん記憶に残った青波戦士は、カネさんだと思います。タニチューが出した無駄な走者3人を、ほとんどホームに還さずに、残塁させて切り抜けたのだから。いわば、ピンチのときにやってきた“正義の味方”ですよ。野球に疎い彼女たちに、守っている場面の状況を把握するのはわかりにくいかも知れませんが、この8回表の、カネさん登板の場面はよくわかったんじゃないですか。何としてでもホームに走者を還さない“中継ぎ投手”の存在を認識するのには、適当な場面だったと思います。「打たれないこと」「三振をとること」「1アウトをとったあとは、うち取って併殺もある」満塁というピンチになっても、決して諦めず、力いっぱい投げて、最後までやりきる姿は、見ているものに勇気を与えます。カネさんのピッチングは、まさにそんな感じだったと思う。
正直、この4名の中で、カネさんはいちばんヤバイですから。元々は先発向きの選手なのに、高齢で力が衰えて中継ぎに“降格した”っていうのが、明らかな選手ですから。しかし、今日のピッチングで、評価はかなり上がったと思いますよ。このチームで、何としてでも輝きを取り戻さなければ、もう先がないですからね。とにかく、結果を恐れず思い切ったピッチングをして、これからも“リストラの星”として、私たちに勇気と希望を与えて欲しいと思う。
そして、娘。たちにも、この金田政彦という“おっさん”ピッチャーのことを、しっかりと認識しておいて欲しい。カネさんから、たくさんの勇気をもらって欲しいと思っています。