さらば、“ミスター・ブルーウェーブ”

“寝耳に水”とは、このことを言うのか。



今朝、最初にこのニュースを目にしたとき。
かなり本気で、自らの目を疑った。
ここ2年の成績から考えて、100%、FA宣言はしないことはわかっていた。
既にその時点で・・・・・
来年もオリックスで頑張ってくれるだろう。
これ以外は頭になかったし、考えてもいなかった。










まさか。
「トレード」という道が開けるなんて。










谷佳知外野手が、読売ジャイアンツに移籍することになりました。








ブルーウェーブ”の8年間。
オリックスバファローズ”の2年間。
ヨシトモは、つねにチームの第一線で走り続けました。
人気・実力ともに群を抜いており、文字通りチームの「顔」として存在感を示していました。
また、国民的ヒロイン・谷亮子さんを妻に持っていることもあり、
オリックスバファローズブルーウェーブ勢で、唯一、プロ野球ファン以外にどんなプレイヤーなのかをわかるように説明できる選手です。



ヨシトモは、球団史上、唯一の“ミスター・ブルーウェーブ”なのです。

ブルーウェーブファン”としての自分の、率直な気持ち。

“寂しさ”は、当然ありますよ。
遠くに行ってしまうのだから。
間近でプレーする姿を、見れなくなってしまうのだから。
もう二度と、永遠に、オリックスのユニフォーム姿が見られないのだから・・・



だけど、「残念」とは思っていません。
むしろ・・・・・これでいいのではないかとさえ、思っています。
決して悪い意味じゃないですよ。
出ていってくれなんて、これっぽちも思っていませんでしたし、思っていませんし。
ヨシトモが、自分たち“ブルーウェーブファン”にとって・・・・・
オリックスバファローズファン”にとって、大切な選手だからこそ・・・・・
“旅”をさせたほうがいいのかも知れない。そう思っているのです。



ここ2年、ヨシトモは“スランプ”に陥って、好成績をあげることができずにいます。
思い切って環境を変えることで、奥底に潜んでいたヨシトモ本来の力が蘇るかも知れません。
ヨシトモが本来持つ能力はハイレベルであり、長年にわたって実績を残しているという裏打ちもあります。
巨人サイドは、ヨシトモのそういうところを見込んで、認めたのだろう。
環境を変えれば、真価を発揮できる・・・・・巨人がヨシトモをそのように高く評価しているのだとすれば、
今までずっと彼に注目していたブルーウェーブファンとして・・・・・オリックスバファローズファンとして、
こんなに嬉しいことはありません。



また、ここ2〜3年でチーム状況も変わりました。
2年前、ヨシトモと村松がオリンピック出場で不在だった頃、
ブルーウェーブの外野は相川良太早川大輔迎祐一郎・竜太郎の4人が中心に守りました。
若い彼らは、ヨシトモがいない間に実戦経験を多く積み、着実に力をつけました。
その後、竜太郎は楽天に移籍しましたが、
残った相川・早川・迎はこの2年でさらに経験を積み上げて、さらに実力はアップしています。
近鉄勢の下山・大西・坂口は、そんな青波勢を脅かす存在にもなっています。



“独り立ち”をするのは、ヨシトモだけじゃないのだ。





確かに、遠くに行ってしまいますが。
これでヨシトモとお別れするわけではありません。
巨人戦は、民放のテレビで、しかも、全国で見ることができます。
新聞やニュースでも、巨人なら大きく、多く取り上げてくれます。
逆に、今まで以上にヨシトモの元気な姿がたくさん見られるかも知れません。
ぜひ、全国の野球ファンに・・・いや、たまたま巨人戦を見た人たちにも、
ヨシトモのプレーをたくさん見て欲しい。
ヨシトモの良さを、もっともっと知って欲しいです。



ジャイアンツファンの皆さん。
ヨシトモのことを、どうぞ、よろしくお願いします。
たくさん声援を送れば、ヨシトモはもっともっと頑張ってくれますよ。
東京ドームでは、ぜひ、大きな大きな「ヨシトモ」コールを!










ヨシトモよ。
この10年間、神戸でプレーしたことを、
私たち神戸のブルーウェーブファン・オリックスバファローズファンのことを、
これからも、ずっと忘れずにいて欲しい。
私たちも、絶対に、絶対に、ヨシトモのことは忘れない。



そして・・・・・
交流戦では、元気な姿で、スカイマークスタジアムに戻って来るんだぞ!
どうか、お元気で!