シンデレラ the ミュージカル

C\C(シンデレラ\コンプレックス)

C\C(シンデレラ\コンプレックス)

「C/C (シンデレラ/コンプレックス)」
最初、自分はこの楽曲を推せなかった。
単なる趣向の問題。
ハロコンで目の前で聴いて、少し興味を持った。
前田憂佳ちゃんの声質の良さに気づいて、その結果、楽曲に対する印象が少し変わった。
ミュージカルが始まって、さらに楽曲に関心が深くなった。
新宿コマ劇場売店で、やっと、初めてこのCDを購入して、聴き込みました。
自分の中で、徐々に“良曲”へと熟成されていったのです。
今では、カップリングの「記憶の迷路」と併せて、毎朝のヘビーローテと化しています。
この夏一番の、思い出の楽曲です。

あらためて、「シンデレラ the ミュージカル」について

「いじわるおねえさん」
自分の注目は、それに尽きる。
亀井絵里が演じるポーシャと、田中れいな演じるジョイの、他のキャストとの絡みが秀逸だった。
シンデレラへの接し方、王子に対する絡み、姉妹同士の喧嘩、
すべてを、彼女たちは「楽しんで」演じてくれた。
楽しむことで、与えられた役に没頭し、彼女たちなりの“ポーシャ”“ジョイ”を築き上げてくれました。
「役になりきる」のではない。
楽しみながら演じることで、自分自身の中から「役柄を生み出した」のだ。
“ポーシャ”と“ジョイ”は、彼女たち自身の中で、いっそう熟成されていったことでしょう。
その「熟成されていく」過程を、客席の自分たちは見ていたのかもしれない。
つまり、彼女たちが舞台を通して、一歩ずつ成長していく過程を、見ていたということになる。
だけど観ている間は、成長とかそういうことには気づかなかった。
固いことは考えず、ただひたすら、純粋に舞台を楽しんでいたように思います。
彼女たちが、あまりにも楽しんでいたからでしょう。
結局のところ、彼女たちは舞台を通して成長したということなのだろうか。
いや・・・元々持ち合わせていた能力を、この度やっと発揮する機会が訪れたということかもしれない。
いずれにせよ、自分はこの夏、ポーシャとジョイに・・・・・いや、
亀井絵里”と“田中れいな”に、今まで以上に惹きつけられた。
それは紛れもない事実。



彼女たちも、今回の公演に対してそれなりに成果を実感してるだろうし、手ごたえを感じていると思う。
今後、いろんなところで、シンデレラについて目を輝かせて話してくれることでしょう。
ぜひ、彼女たちと、この充実感を共有したい。
今から楽しみです。





そして・・・・・
今回の公演について、もう一つ、言及しておきたいことがあります。






「妖精」を演じた道重さゆみ光井愛佳
限られた時間の中で、精一杯に表現してくれた“躍動感”は、今も脳裏に焼きついています。
動き一つひとつが、観ててものすごく楽しかった。
結婚式のシーンは秀逸。
本来なら主役に注目するべき場面ですが、自分はずっと妖精の彼女たちを目で追いかけていました。
あまりに動きがかわいらしく、面白かったから。



言葉は発していなくても、動いているだけで、楽しさと幸せを醸し出してくれる。
そんな彼女たちに、純粋に惚れ直した。





新宿コマ劇場に来た一人でも多くの人が、
彼女たちの存在に、少しでも気づいてくれて、彼女たちの良さを少しでも汲み取ってくれれば、
もっと嬉しい。



“自慢”の娘。だから、ね。