吉井理人スペシャルインタビュー〜今週の週ベより

わたしがオリックスバファローズのファンになろうというきっかけとなった選手の一人です。

(背番号なしのユニフォームは)最低ですね。何かチームの一員になれていないような気がして。

(入団テストは)何を見せたらいいかを考えたときに、パフォーマンス云々よりも、一番は健康であることを見せなアカンと思ったんですよ。そのためにも、ケガだけは絶対にしないように意識していました。この年になれば実力の伸びしろはそんなにないので、それを球団がどういうふうに判断してくれるか。それに球団としても、3分待てばすぐに使えるような(笑)そういう期待をしていると思うんですよ。

自分の立場を理解したうえでの、球団に対しての自分の“魅せ方”。ものすごく共感できます。

(昨年)二軍が後期で優勝争いをしたんですよ。そのときに、なえかけていたファイティングスピリットがよみがえったんですよね。それで、もう一回チャレンジしてみようという気持ちになった。だから、昨年のサーパスのメンバーにはすごく感謝しています。

一度失いかけた“強い気持ち”を、取り戻す術。そういう環境が大切なのですね。

オリックスバファローズは若手投手が多いが)彼らと競争しても、勢いで勝てないのはわかっていますから。むしろ僕は、違う面を出さないといけない。もうちょっと若かったらブルペンで並んで投げたときに、一緒になってムキになって投げたかもしれないですけどね。今はちょっと引きながら、自分の特長を出していこうと。

ライバルと自分はどう違うのか、それを理解して、ライバルに勝つ方法。ベテランだから気づくことです。

ピッチャーって、よく失敗するのは、自分のいい時に戻そうとする人が多いんですよね。やっぱり、体調や体格、筋肉のつき方、マウンドのコンディションは年々変わっていくわけです。良かったときのイメージはあっても、そこに完璧に戻すのは不可能なんですよ。そういう意味では、進化したり、戻したり、自分の中でアジャストしながら、ベストパフォーマンスができるようにしていくべきでしょうね。

いいパフォーマンスをするために、何をすべきか。すべては経験が教えてくれたことなのでしょう。

これは僕が一番強く思いながら野球をやっていることなんですけど、好奇心と向上心を失ってしまったらダメだと思うんですよ。これは野球だけじゃなくて、何かを極めるのに絶対に必要なものだと思うし、この2つだけはいつまでも持ち続けていたい。

吉井さんのことば、その一言ひとことをかみしめるたびに、やる気が湧いてくる気がします。
なお、このインタビューは3ページにもわたっています。どんなことでもいい。やる気を出したい人にとって、吉井さんの一言ひとこと、そのすべてが琴線に触れることは間違いありません。ぜひ、買って読んで欲しい。